camellia の日記の時間

日記や思うところなど日常の何かを書いています。

camellia の日記の時間 は kisaragi-mint の日記へ移行しました。

準児童ポルノ・暴力描写は人に影響を与える

水は引くに流れ人の心もまた低きに流れる

この記事を書くきっかけになったのが北野武監督のインタビューです。記者の質問暴力映画の影響で実際に暴力行為に出る人間も居ると思いますが、その点についてどう思われますか?に応えて曰くじゃあ、何でおなみだ頂戴の良い話だらけなのに、一向に世の中は良くならねえんだよとのこと。酷い詭弁です。世の中そんなものじゃないことなんて百も承知なんじゃないでしょうか。

僕の大好きな映像作品である攻殻機動隊の一場面で下のような台詞があります。

水は引くに流れ、人の心もまた低きに流れる。

水は引くに流れ、人の心もまた低きに流れる。

世の中だいたい悪い方に流れやすい。理解に難い話ではないと思います。お涙頂戴の素晴らしい作品に例え一時影響されたとしても人はいつまでも高潔でありつづけるのは難しいものです。欲に流されます。そう言うことです。世の中の汚い部分を描くことのある北野武監督に分からないとは思えないんですけどね。まぁ記者の意地悪な質問をかわすには丁度良い詭弁だったのかもしれません。

エロコンテンツの肯定

初めてメロンブックスの店内に入った時の感覚は忘れられません。広く清潔感があり、照明が煌々と照って、そんな店内にエロマンガが所狭しと並べられています。それまでエロコンテンツは影でこそこそ扱うものだという感覚だったのですが、それが一掃されました。全くもってエロコンテンツが肯定された気持ちです。その時の僕はあまりのことに感動していました。「エロでもいいんだぁ……」と言った感じです。

これを僕だけの特別な感覚だと断じられてしまえばそれまでなのですが、こういった経験をした僕としては準児童ポルノや暴力描写のある作品が世に溢れているような現状は正に肯定されている感覚になるんじゃないかと思われます。これは『肯定されている』と明確に認識するのではなく、ただ自然に受け入れているという状況で自覚はないのではないでしょうか。

素晴らしい作品

「虚構と現実の混同はありえない」「虚構と現実の区別は付けられる」という主張を聞くのですが、さて、彼らが愛するものはそんなに影響力のないつまらない作品なんでしょうか。僕はそうではないと思うのです。僕自身、児童ポルノに類するような作品が好きなのですが素晴らしい作品が沢山あります。もちろん現状の僕は虚構と現実の区別をつけて真っ当に暮らしているのですが、しかし作品を鑑賞して(使って)いる時はどっぷりのめり込んでいます。大好きだからなくなると困るのは僕も同じです。

この問題で扱われるのが犯罪につながる話だから強い反発があると思うのですが『影響を受ける』という意味では反社会的であるかどうかなんて関係ないのではないでしょうか。冒頭の話で北野武監督は否定的に言っていますが、素晴らしい作品に影響をうけることは広く認知されています。それが人を高潔で在らせるのではなく欲望を刺激するものであるなら尚更です。欲望を刺激して人を反社会的な行動に駆り立てるかどうかと言う違いがあるにせよ素晴らしい作品はやはり素晴らしい作品として評価されるべきです。

着地点の模索をしない

世の中のすべての物事はグレーであって明確な線引きはできない。大人なら誰でも知っているはずのことですが、しかし論争が始まってしまうとそんなことは言っていられなくなります。妥協案を模索する会談ではないのです。どことも知れぬ場所から両端に分かれてお互いの主張をしているのですから、少しでも譲歩すれば負けにつながります。完全な否定と完全な肯定に分かれてしまい、ここに完全な線引きが発生します。

こうなってしまうと何が正しいのかなんて考えられなくなってしまいますし、着地点を見つけて一応の線引をすることもできません。両極端に分かれての殴り合いです。まぁ元々話し合いではないのですけどね。

結局のところ

僕の考えでは児童ポルノや暴力描写は人に影響を与えるのは間違いないということになります。だからそのことは認めるべきなんじゃないかと思います。方や表現の自由というものがありますので、これもまた認めるべきだと思います。双方がこれらを認めて着地点を見つけて一応の線引きをする。そうすることが世の中のためになるんじゃないかと考えています。

ただ、そもそもそんな線引きをしないで、つまらない論争を繰り広げながらグレーはグレーのままなんとなくやっていくというのも一つのあり方だと思います。実はこの方が世のためになるのかもしれません。法律なんかで線引きすると世の中の状況に合わせて線を移動させる作業が必要になったりしますから、それはそれで面倒です。

と、そんなワケでどうでもいいと言う結論に至ります。まぁ僕としては僕の好みの作品を楽しむことができればどうでもいいんですね。

広告を非表示にする